Beta-23公開、機能追加はもうしないと言っていたのに機能が追加されている訳は?

　ついさっき、りすと亭Beta-23をピーデーのサイトで公開しました。

　正式版リリースまではもう新機能を入れないと言っていたにもかかわらず、いくつか入っています。

　それから、Smtpクラスのリファクタリングという、ある意味で恐ろしい作業も含まれています。

　先にSmtpクラスのリファクタリングについて書くと、通信と連動するものであるため、単体テストが無く、書き換えは怖いところですが、さる問題を解決するためにこれのソースをいじる必要があると誤認して実施しました。実際には、それは必要なかったのですが。とはいえ、ソースは非常に見通しが良くメンテナンス性の良いものになりました。長期的には必ずメリットのあるものです。

　次に、新機能について。これは、お客様からのリクエストがあったから、というのが全ての理由です。私の方から、いろいろな機会にいろいろな理屈を述べていますが、それはそれ。お客様はとても大切なので、お客様が是非にも欲しいと仰ると、そういう機能を追加してしまうことは珍しくありません。とはいえ、すぐに付けて差し上げることができるものは、それほど作業量の多くないものに限られますが。

　ただし、例外として、標準やコミュニケーションの障害になることは、強く要望されても取り入れない場合があります。たとえば、りすと亭と何か別のソフトが通信して動作しているとき、りすと亭がRFC通りに動作しているにも関わらず不都合が生じる場合、そちらのソフトの方を直して頂くことをお願いします。それは、ただ単にりすと亭の問題ではなく、結果としてそれがお客様のトラブル減少につながるし、その別のソフトのユーザー全体にもメリットのあることでしょう。つまり、お客様の要望を受け入れないことが、お客様の利益である場合、という訳です。

　以上、実は「りすと亭とはお客様の要望がかなりあっさりと通る」ソフトであるという話でした。

　(だからといって、特に必要でもない機能を何でもリクエストしないで下さい。よろしくお願いします。また割ける工数も少ないので、大きな作業量を必要とするリクエストは実行できない場合もあります)